嘘。
あまりいい響きの言葉じゃない。
しかし、人は、嘘に包まれながらの世界に生きている。
嘘のない社会は存在しないだろう。
子供の頃、泣きまねをする大人の姿を見たことはないだろうか。
子供心に、悲しくなり、しかし、嘘の泣きまねから、笑顔に変わる大人の顔に、笑顔になったものだ。
幼い頃から、大人の嘘の中で生きてきている。
他愛無い嘘でも。だ。
僕らは、いつも嘘のない世界を夢見ている。
嘘のない自分でいたいと思っている。
本当に、そうであろうか。
本当にそうであるならば、本当に、皆がそう願うなら、そういう世界になることは可能ではないだろうか。
しかし、そうならない。 こころに嘘をついて、生きているからだ。
自分をだましながら、ここに生きて、見えない何かのせいにして、嘘をついて、そこにいる。
そこにいる自分は、本当の自分であろうか。
誰もが一度は躓く疑問だろう。しかし、嘘の世界で生きていくために、自分に嘘をつく。
いい嘘、悪い嘘。議論するつもりはない。
生きていくために、どうしても、必要であろうか?
あなたは、嘘をついていませんか?